研究組織

宇宙で最も大量に存在する元素(H, C, O, N)からなる氷および有機物の形成・進化の全体像を描き,惑星形成論に化学的視点を加えることをめざします.特に,分子生成の実験・理論的研究成果から,惑星系形成に至る化学進化の法則性を強固な物理化学の基盤の上に構築する(観測や分析で得られる情報を読み解くための戦略を立てる)ことを目的とします.そのために研究手法の異なる研究班(分子雲実験 [研究項目A01]・原始惑星系実験 [研究項目A02]・理論 [研究項目A03]・観測 [研究項目A04]・分析 [研究項目A05])を組織し,分子雲から原始惑星系に至る分子進化の統一的理解を初めて可能とするべく取り組みます.班ごとが手法の枠を越え,迅速に情報を共有し,相互理解・議論を深め,共同研究を大幅に高速化させ,相乗効果を産むように総括班 [研究項目X00] が助言をおこないます.H27年度より宇宙分子進化研究の国際連携,分野間融合のさらなる展開を支援するための国際活動支援班 [研究項目Y00] が立ち上がりました.

研究項目X00 総括班 宇宙における分子進化:星間雲から原始惑星系へ
代表 香内 晃 [領域代表・A01代表] 北海道大学 低温科学研究所
分担 橘 省吾 [事務局長] 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
連携 永原 裕子 [A02代表] 東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
連携 深澤 倫子 [A03代表] 明治大学 大学院理工学系研究科 応用化学専攻
連携 山本 智 [A04代表] 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻
連携 圦本 尚義 [A05代表] 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
連携 奈良岡 浩 九州大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門
連携 渡部 潤一 国立天文台 天文情報センター
研究項目A01 分子雲実験班 分子雲における氷・有機物形成
代表 香内 晃 北海道大学 低温科学研究所
分担 羽馬 哲也 北海道大学 低温科学研究所
分担 日高 宏 北海道大学 低温科学研究所
分担 橘 省吾 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
分担 薮下 彰啓 九州大学 大学院総合理工学研究院 エネルギー物質科学部門
分担 荒木 光典 東京理科大学 赤外自由電子レーザー研究センター
分担 中野 英之 京都教育大学 理科教育研究室
研究項目A02 原始惑星系実験班 原始惑星系における有機物生成とその進化
代表 永原 裕子 東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
分担 木村   勇気 北海道大学 低温科学研究所
分担 土`山 明 京都大学 大学院理学研究科 地球惑星科学専攻
分担 為則 雄祐 高輝度光科学研究センター
分担 星野 真人 高輝度光科学研究センター
分担 高橋 修 広島大学 サステナブル・ディベロップメント実践研究センター
分担 青木 貞雄 一般財団法人総合科学研究機構
分担 渡辺 紀生 筑波大学 数理物質科学研究科
研究項目A03 理論班 宇宙における分子生成と物質進化
代表 深澤 倫子 明治大学 大学院理工学系研究科 応用化学専攻
分担 田地川 浩人 北海道大学 工学研究院 物質化学部門
分担 三浦 均 名古屋市立大学 大学院システム自然科学研究科 生体情報専攻
連携  相川  祐理  東京大学 大学院理学系研究科 天文学専攻
連携 野村 英子 東京工業大学 大学院理工学研究科 地球惑星科学専攻
研究項目A04 観測班 原始惑星系の化学的多様性とその進化
代表 山本 智 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻
分担 坂井 南美 独立行政法人理化学研究所 坂井星・惑星形成研究室
分担 渡辺 祥正 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻
分担 酒井 剛 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 電子情報システムコース
分担 高野 秀路 日本大学 工学部 総合教育 物理学教室
分担 廣田 朋也 国立天文台 水沢VLBI観測所
分担 小嶋 崇文 国立天文台 先端技術センター
分担 前澤 裕之 大阪府立大学 生命環境科学域自然科学類 物理科学課程
研究項目A05 分析班 宇宙有機物の構造と同位体
代表 圦本 尚義 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
分担 奈良岡 浩 九州大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門
分担 三田 肇 福岡工業大学 工学部 生命環境科学科
分担 高野 淑識 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域
分担 浜瀬 健司 九州大学 大学院薬学研究院 生体分析化学分野
分担 伊藤 正一 京都大学 大学院理学研究科 地球惑星科学専攻
研究項目Y00 国際活動支援班 宇宙における分子進化研究の国際連携・分野間融合への展開
代表 香内 晃 [領域代表・A01代表] 北海道大学 低温科学研究所
分担 橘 省吾 [事務局長] 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
連携 永原 裕子 [A02代表] 東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
連携 深澤 倫子 [A03代表] 明治大学 大学院理工学系研究科 応用化学専攻
連携 山本 智 [A04代表] 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻
連携 圦本 尚義 [A05代表] 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門
連携 奈良岡 浩 九州大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門

 

46億年前に誕生した太陽系で
分子はどのように進化し
惑星や地球に至ったのか

ビッグバン以降,様々な構造が形成された宇宙の中で,46億年前に誕生した太陽系において分子がどのように進化し,惑星や地球,そして生命に至ったのかという疑問への答えに近づくことをめざします.宇宙で最も大量に存在する元素(H, C, O, N)からなる氷および有機物に着目し,星間分子雲から原始惑星系までの分子進化の全体像を実験・理論・観測・分析など多様な手法で探求し,惑星系形成の物理過程の解明に化学的視点を加えることをめざします.
 

領域代表:
香内 晃
〒060-0819 北海道札幌市
北区北19条西8丁目 北海道大学
低温科学研究所
E-mail: kouchi [at] lowtem.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-5500
FAX: 011-706-7142

領域事務局:
橘 省吾
〒060-0810 北海道札幌市
北区北10条西8丁目 北海道大学
大学院理学研究院 自然史科学部門
E-mail: tachi [at] ep.sci.hokudai.ac.jp
TEL/FAX: 011-706-3586