領域概要:宇宙分子進化
ビッグバン以降,様々な構造が形成された宇宙の中で,46億年前に誕生した太陽系において分子がどのように進化し,惑星や地球,そして生命に至ったのかという疑問への答えに近づくことをめざします.宇宙で最も大量に存在する元素(H, C, O, N)からなる氷および有機物に着目し,星間分子雲から原始惑星系までの分子進化の全体像を実験・理論・観測・分析など多様な手法で探求し,惑星系形成の物理過程の解明に化学的視点を加えることをめざします.

H, C, O, N 系物質の研究は星・惑星系の形成,進化の理解に大きな貢献を果たすことが期待されます.しかし,その情報の複雑さゆえに,星の進化にともなう分子進化の全貌の理解には至っておらず,実験・天文観測・理論・始原物質分析の統合により,分子進化の全体像を描くことをめざす本領域は類を見ないものです.ALMA望遠鏡が本格運用期に入り,原始星円盤の高分解能観測が可能になり,これまでにない質と量のデータの入手が期待されます.また,分析装置開発も進み,稀少なリターンサンプルから最大限の情報が引き出せるようになっています.2020年代には「はやぶさ2」計画や OSIRIS-REx計画が有機物を含み,水の痕跡を残す小惑星からのサンプルリターンをめざしています.本領域で得られる成果は ALMA やリターンサンプルから得られる情報と組み合わせ,それらを最大限に利用し,惑星形成の一般的理解太陽系進化の解読を可能とすることが期待されます.

 

46億年前に誕生した太陽系で
分子はどのように進化し
惑星や地球に至ったのか

ビッグバン以降,様々な構造が形成された宇宙の中で,46億年前に誕生した太陽系において分子がどのように進化し,惑星や地球,そして生命に至ったのかという疑問への答えに近づくことをめざします.宇宙で最も大量に存在する元素(H, C, O, N)からなる氷および有機物に着目し,星間分子雲から原始惑星系までの分子進化の全体像を実験・理論・観測・分析など多様な手法で探求し,惑星系形成の物理過程の解明に化学的視点を加えることをめざします.
 

領域代表:
香内 晃
〒060-0819 北海道札幌市
北区北19条西8丁目 北海道大学
低温科学研究所
E-mail: kouchi [at] lowtem.hokudai.ac.jp
TEL: 011-706-5500
FAX: 011-706-7142

領域事務局:
橘 省吾
〒060-0810 北海道札幌市
北区北10条西8丁目 北海道大学
大学院理学研究院 自然史科学部門
E-mail: tachi [at] ep.sci.hokudai.ac.jp
TEL/FAX: 011-706-3586